バラを育てるコツ|初心者さん向け

2023年5月7日

ふんわり美しいバラを咲かせてみませんか?

バラは育てるのが難しいと思っている方が多いようです。

しかし、「苗選び」「植え付け」「施肥」「植え替え」「病気」などポイントを押さえれば
初めてでもきれいなお花を咲かせる事ができます。

鉢植えで育てたり、アーチやトレリスに絡ませて育てることもできます。
美しく咲き、ふんわり優しい香りでつつんでくれます。

そんなバラのある生活を始めてみませんか?

バラ栽培で一番大切な事はバラ選び

タグやネット販売の説明だけでは分からない事が多いです。

なるべくブログやTwitterなど、いろいろの写真や育てた感想などを参考にしたり、
春から暖かくなってくるとホームセンターや園芸店などにお花の付いたバラが並びますのでそれも参考に✨

クンクン香りを楽しみ、お花の大きさや色も確認してくださいね!

あまり秋は咲かなかったり、花色がちょっと
香りがそんなにとかでわね。。

かと言って粗末にするのも忍びないし、ずっと育てるのも大変です。

バラは何十年でも育ちます
お気に入りのバラを見つけましょう♪

初めての方はツルバラ、半ツルバラもおすすめします

バラは「木立性」と「つるバラ」と「ミニバラ」に大きく3種類に分けられます。

初めての方は「ツルバラ」、「半ツルバラ」をおすすめします!
成長が早く植えた年にもお花を楽しめ、翌年にはお庭をバラで彩る事ができ、圧倒的な花数です✨

壁やフェンスに這わせたり、アーチに咲かせればお庭がとってもオシャレで可愛くなります♪

木立性のバラは地植え、鉢植えと楽しむ事ができます

ツルバラも大きめの鉢でトレリスを入れたりして育てられます。

プリーズ パルファン♪ ※ツル薔薇
・地植え
・圧倒的な花数
・四季咲き
・さわやかなダマスクの甘い香り
・お花は3cm位

グリズリー♪ ※ツル薔薇

鉢にトレリスを入れて植えています

・四季咲き
・薄いシルバーパープル
・香りはさわやかでやや弱い
・中輪

バラの苗の種類は大きく4種類

新苗(しんなえ)

冬に接木(つぎぎ)して作られた苗です
春先に出まわります

大きくなるまで、お花は1つだけ咲かせ確認して早めにカットし成長を促します。

大きくなるまで時間がかかりますが、お値段はお安いです。

大苗(おおなえ)

接木してから一年間育てられた根も太く、枝もしっかりしている苗です

植え付けた後も順調に育ち、お花を思い切り楽しめます。

初めての方におすすめです♪

裸苗(はだかなえ)

大苗と同じ大きさですが、ポットに植え付けられていないので少しお安いです。
ネット注文であります。

開花苗(かいかなえ)

新苗と大苗あります。
新苗は1.2個お花が付いています。
大苗は自分では咲かせられないくらいの蕾や花数です。
大苗とそんなにお値段は変わらず大変お得です。

ネットの注文は9月位から始まり、お店で販売していないのをお迎えする事ができます。

バラ苗(なえ)の植え替え

9月位から始まったネット注文は12月くらいから、6号ポット(18cmくらい)に植えられ短く剪定されて来ます。

短すぎてビックリするかもしれませんが、良い芽や枝を残してありますので大きく育ちます。

届いた鉢は小さめなので、直ぐに地植えするか、鉢植えにします。
鉢植えは二回りくらい大きい8号~10号ポットに植え替えます。

用意する物♪

  • バラ苗(なえ)
  • ネット(虫が入ったり土が溢れ出ないように)
  • 培養土(バラが良く育に腐葉土、牛糞、元肥など配合されたバラ専用土)
  • 鉢底石

※初めての方は専用土を使った方が安心です♪

赤玉6 と 腐葉土 or 牛糞(牛糞) or 馬糞 or 燻炭(くんたん)など4くらいの比率で自分でブレンドする事もできます。

大苗の地植え|概要

1.50cmくらいに深く掘り、バラ専用の有機肥料を入れ、掘った土半分と混ぜ戻して埋めます。

2.その上にスコップ3杯くらいの土を肥料の混ざった土の上に戻し、
苗(なえ)の根を広げるようにして中心に置きます。

ポイント

根が肥料に直接ふれないようにします

3 苗の接ぎ口が見えるように、高さを調整しながら残りの土を戻し、手や足で軽く抑えて落ち着かせます。
タップリと水をかけます。

4 必ずタグを付けます。

大苗の鉢植え|写真で説明します

こちらは今年1月にお迎えしたローズポンパドールの大苗です。

さっそく植え替えました。

ネットを敷き、鉢底石の代わりに発泡スチロールを使っています。
断熱効果が高いせいか良く根が張ります

少し培養土を入れオルトラン、ベニカXガードなどの薬剤を撒き、虫の侵入を防ぎます。

植え付ける時は苗に当たらないようにして、根が伸びて薬剤を吸い上げ虫や病気に強いバラに成長します。

更に培養土を被せ入れマグアンプKの大粒を入れ根を広げるようにして培養土を入れていきます。
直接根に当たっても大丈夫です。

接口(つぎぐち)が地表に出るように高さを調節しながら用土を入れ、軽く抑えます。

鉢の縁から3cmくらい下に用土がなるようにウォータースペースを設け、水やりの時に用土が溢れないようにします。

水をかけ用土が締まり下がり過ぎたら用土を足します。

鉢底から流れでるくらいタップリの水をやります

新苗

新苗は地植えも鉢植えもポットの根を崩さないように植え替えます。

植え替える前に水切り(1週間くらい前から枯れない程度に水やりを控える)しておくとスッポリ抜けやすいです。

タグを付けるのも忘れずに!

植え付け後の水やり

地植え

植え付けの時はバケツ一杯以上たっぷりの水を与えます。

翌日以降は表面が乾いたら水を与えます。

植え付け時の半分くらいの水で良いです。

2週間くらいで土に馴染むので、以降はよほど土が乾燥しない限りは水やりは不要です。

真夏に雨がふらず日照りが続いたら水をたっぷり与えます。

必要以上の水やりは根腐れしやすいです。

良く乾いてから水やりして丈夫でしっかりした根になるようにしましょう。

鉢植え

土の表面が良く乾いたら鉢底から流れ出るくらい水を与えます。

ブラインドと出開きの処理

4月に入り、成長を続けているバラにはたくさんの水が必要です。

蕾を持ちブラインドや出開きがはっきりとしてきます。

ブラインドは枝が伸びたのに蕾のない枝のことです。
育てても花は咲かないので、次のお花が咲くように早めに処理します。

太い枝なら葉を2.3枚つけ5枚葉のすぐ上で切り、次の良い芽がでるのを待ちます。

上の写真の左の方は蕾が付いていますが、右端の枝には蕾みがありませんブラインドです

出開きの芽

枝から葉っぱが少し出てきても、これ以上伸びず成長が止まる芽を出開きの芽といいます。

込み合うだけなので、芽の付け根を手でつかみ折り取り除きます。

上の写真のように枝に小さめの葉っぱが付いていますが、これ以上は伸びないので取り除きます。

こちらはスタンダードです。
台木(台木)から枝が伸びたり出開きの芽が出てくるので処理します。

3月から芽かきを続けていますが、こんなに出てきました。

出開きやブラインドの処理をしながら、貧弱な枝で花芽のない枝や込み合っている枝を切りとり整理します。

込み合っているとハダニや病気の原因になります。

花芽の付いている枝に栄養がいくようにします。

株全体の成長が悪く、葉っぱも少なかったら出開きでも光合成のため残します。

出開きやブラインドはベテランさんでも出てきます。

施肥(しひ)の仕方

バラは花びらも多く美しいお花を咲かせるために多くの肥料が必要です。

2月の終わり頃から3月になると根が動き始め肥料を吸収し始めるので、芽出し肥を与えます。

地植えの場合

株の周りにばら蒔き、少しかき混ぜます。
芽出し肥は即効性のある化学肥料でも良いです!

鉢植えの場合

鉢植えは水を与えるとき肥料が流出しているので芽出し肥は特に必要です。

一握りを鉢の縁に沿って3ヶ所くらいに分けてバラの根に当たらないように与えます。

芽出し肥は即効性のある化学肥料でも良いです!

3月中旬くらいから、ハイポネックの液肥と微分(びふん)を水で薄めて2週に1回くらい与えると、なお良いです。

4月になり花芽が色づき、ガク割れ(蕾から花がでてくること)したら肥料や液肥すべて止めます。
お花が汚くなってしまいます。

追肥(ついひ)

春のお花が終わった6月と秋のお花のために9月に肥料をまた与えます。

バラに付く虫 病気

葉っぱが出てきて花芽がつき始める頃になると虫や病気が発生します。

うどん粉病

葉っぱやガクのうらに粉をまぶしたような白いカビが生える病気です。
カビの胞子が風で飛散するのですぐ処理した方が良いです
お花のガクとか少しくらいだったら、水で洗い流しながら手で拭い取ったりする事もあります。

アブラムシ

花芽に3ミリくらいの卵を産み付け樹液を吸います。
ビニールの手袋をして拭い取ります。

オルトランDXを株元に撒く幹には当てないようにします。
根が吸収して駆除してくれます。

バラゾウ虫

突然バラの蕾が乾燥したように萎れてしまいます。
薬剤散布しても元には戻らなく、新芽や蕾に卵を産み付けられることがあるので直ぐカットして処理します

コガネムシ

バラは腐葉土、牛糞などを入れ育てているので有機質の土壌を好むコガネムシが集まりやすいです。

株の根元に木屑が落ちていたらコガネムシが幹の中にいます。

幹のあなから薬を噴霧します。

噴霧しても、また木屑が落ちていたら処理しきれていません。

何回か噴霧しても木屑が落ちていたら
ナイフで穴の周りをほじっていくとよいです

3cmくらいの白い幼虫が出てきます。
気づいたら直ぐに処理します

昨年秋に鉢に木屑が落ちていたので穴のある下の方から掘っていつたら、
やっとかなり上の方で幼虫が見つかりました。

大丈夫か心配しましたが今年蕾が付きました。

私は花芽が色づき始める頃に消毒します。
1週間おいてもう一度合わせて2回消毒します。

秋にも花芽が色づき始める頃にも出てくるので消毒します。

1 展着剤を最初に入れ(薬が流れ落ちないようにするため)
2 うどん粉病にストロビーとサルバトーレを一回ずつ交互に使用
3 べニカRは用途が広く以下に効果があります。
 ・アブラムシ
 ・ヨトウムシ
 ・コガネムシ成虫
 ・アザミウマ
 ・ハダニなど

  1〜3を稀釈にしたがい薄めて噴霧します。

初めての方や株数が少ない方はべニカXファインスプレーなどが、見つけ次第すぐに使えて便利です。

私の家は小さなお庭で住宅街なので、なるべく消毒は控えています。

これだけで大きな被害は出ないです。

なるべくオルトランDXやべニカXガード粒剤などを株元に撒き噴霧消毒は控えていきたいです。

花がら摘み

4月の終わりくらいから次々とお花が咲き始め、ふんわり優しい香りにつつまれ美しいバラにメロメロの季節です。

お水は土が乾いていたら、たっぷり鉢底から流れ出るくらいあげます。

お花が咲き終わったら、なるべく早く、咲きガラは2節くらい付けて葉っぱの5〜7mmくらい上で切り取ります。

バラの株全体が弱々しいく葉っぱの少ない枝は1節だけにして光合成に良くします。

この芽が伸びて2番花になります。

イングリッシュローズなどのようにお花がバサリと落ちてご近所を汚してしまったり
少しの強い風だけで、ハラハラと舞い落ちながら遠くまで飛んで行く品種やいつまでもドライフラワーになりながらも付いているものもあります。

いずれも見苦しく美しさに欠けます

早めに切り取り、2番花を充実させましょう。

お勤めの方やお忙しい方はお花の散りにくい
日持ちのする種類を選びたいですね。

おすすめのバラを少し紹介します。


ウェッジウッド ER
・フルーツのかおりが混ざったさわやかな甘さ
・四季咲き性が強く、成長も早いツルバラ
・ERにしては花持ちも5日くらいと長く散らないので高枝バサミで切り取っています。
・美麗花です
・お花は大きいです
・うどん粉病は見つかった事はありません

シスターエリザベスER
③トーマスエイベケツトER

④キルケ
⑤シャリマー
⑥あおい

⑦プリーズ パルファン

などなど
あおいは香りは弱香ですがビックリするほど花持ちが良いです

かおりが良く
美しく
病気に強く
花持ち良い
四季咲き

私のお庭の中でオススメのバラ達です

新しく作出されたバラは、私たちの願いを叶えてくれた素晴らしい品種が増えている感じがします。

夏の剪定

10、11月に咲く秋バラを美しく咲かせるために
夏の剪定をします。

東京近郊では、9月1日前後におこないます。

夏の剪定は、冬の剪定より浅く葉っぱを多く残すように行います。

冬の剪定と同じように、枯れ枝、病害虫に侵された枝、細すぎてお花が付きそうでない枝などを切り取ります。

葉っぱの少ない株は枝を浅く切り、なるべく葉っぱを残します。

剪定が1日遅れると、開花は3、4日遅れます。

近年は気候の変化が激しく早めに寒さが厳しくなる年もあります。

9月5.6日くらいまでは終わらせましよう

追肥

夏の剪定が済んだら、直ぐに花芽を出すための追肥を行います。

3月6月と同じく地植えは株の周りを少し耕し混ぜ込みます。

鉢植えは、鉢の縁に沿って3ヶ所くらいにバラ専用の肥料を与えます。

秋の花柄摘み

葉っぱを多く残す事で11月にもう一度咲きます
秋も深まり更に美しく花持ちも良くなります。
深く切ると成長が間に合わず来年までお花を見ることが出来ず、10月だけの秋バラになってしまいます。

10月の初旬くらいから、バラ展が開催されていたり、
バラ園では秋のローズフェスティバルが開催されています。

ショップやカフェも併設されていたりします。
楽しみながらお気に入りを見つけませんか。

お気に入りを見つけたら香りのチェックしましょう。

もちろん写真撮ります!

ネットやカタログ購入でお迎えする時の参考にもなります。

ムンステツド.ウッド
レイニーブルー

初めてバラをお迎えし、植え付けから始まり
肥料あげたり、お水を与えたりとお世話していると愛しくなってきますね。

綺麗なお花が咲いてくれると苦労も吹き飛び癒されます。

ふんわり美しいバラを来年も咲かせましょう。